オンライン学習と対面授業にはどんな違いがある?
塾や学習サービスを探していると、「オンライン」と「対面」という2つの受講方法を見かけることがあります。
オンライン学習は、パソコンやタブレットなどを使って自宅から授業を受ける方法です。一方、対面授業では、教室などへ移動して講師から直接指導を受けます。
どちらも学習するための方法ですが、授業を受ける場所や必要な環境、講師とのやり取りなどには違いがあります。
どちらか一方がすべての子どもに適しているわけではありません。子どもの学習スタイルや家庭の生活環境などを考えながら検討することが大切です。
この記事では、オンライン学習と対面授業の基本的な特徴を整理し、それぞれの違いや選ぶときに確認したいポイントを紹介します。

オンライン学習とは?
オンライン学習は、インターネットを利用して自宅などから学習する方法です。
一口にオンライン学習といっても、講師とリアルタイムでやり取りする授業や、あらかじめ用意された動画を視聴する形式など、さまざまな方法があります。
リアルタイムで授業を受ける形式
講師と生徒がビデオ通話などで接続し、同じ時間に授業を行う形式です。
講師の説明を聞きながら問題を解いたり、分からない部分をその場で質問したりする方法があります。
オンライン家庭教師やオンライン塾などで採用されることがある形式ですが、講師とのやり取りの方法や使用するシステムはサービスによって異なります。
録画された授業を視聴する形式
あらかじめ収録された授業動画などを視聴しながら学習する形式もあります。
サービスによっては、自分の都合に合わせて動画を視聴したり、分からなかった部分を繰り返し確認したりできます。
一方、リアルタイム授業とは異なり、動画を見ている途中で講師へ直接質問できない場合があります。
質問機能や別のサポートが用意されていることもあるため、利用前に確認しておきましょう。
オンライン教材を使って学習する形式
動画だけでなく、問題演習や解説などをオンライン上で利用する学習サービスもあります。
問題を解くと次の問題が表示されるものや、学習履歴を確認できるものなど、機能はサービスによってさまざまです。
オンライン学習を選ぶときは、「オンライン」という言葉だけで判断せず、実際にどのような方法で学習するサービスなのか確認することが大切です。
対面授業とは?
対面授業は、講師と生徒が同じ場所に集まって学習する方法です。
学習塾や家庭教師などで利用されており、講師から直接説明を受けながら学習を進めます。
教室で授業を受ける形式
学習塾などの教室へ通い、講師から授業を受ける形式です。
複数の生徒が一緒に授業を受ける集団指導のほか、講師一人が一人または少人数の生徒を担当する個別指導などがあります。
教室で授業を受けるため、自宅から塾までの距離や授業時間、帰宅方法なども確認する必要があります。
講師が自宅を訪問する形式
家庭教師のように、講師が自宅を訪問して対面で指導する形式もあります。
教室へ移動する必要はありませんが、自宅に講師を迎え、授業を行うスペースを準備する必要があります。
また、講師の交通費などが授業料とは別に必要になる場合もあるため、料金体系を確認しておきましょう。
大きな違いは授業を受ける場所
オンライン学習と対面授業の分かりやすい違いのひとつが、授業を受ける場所です。
オンライン学習は自宅から利用しやすい
オンライン学習では、インターネット環境と必要な端末があれば、自宅から利用できるサービスがあります。
教室へ移動する時間が必要ないため、学校やほかの習い事とのスケジュールを考える際にも比較しやすいでしょう。
ただし、自宅にはテレビやゲームなど、学習以外に気になるものがある場合があります。授業中に集中しやすいスペースを準備することも大切です。
対面授業は学習する場所を分けやすい
塾などへ通う対面授業では、自宅とは別の場所で学習することになります。
教室へ行くことで勉強する時間と自宅で過ごす時間を分けやすいと感じる子どももいるでしょう。
一方で、授業のたびに移動が必要になります。通塾型を検討する場合は、移動時間や交通手段、授業終了後の帰宅方法なども含めて考える必要があります。
講師とのコミュニケーション方法を比較しよう
オンライン学習と対面授業では、講師とのコミュニケーション方法にも違いがあります。
特に講師へ質問しながら学習したい場合は、どのような方法でやり取りできるのか確認しておきましょう。
オンライン学習では画面越しにやり取りする
リアルタイム型のオンライン授業では、ビデオ通話などを使って講師と会話しながら学習します。
分からない問題をその場で質問できるサービスもありますが、画面越しでの会話に慣れるまで時間がかかる子どももいるでしょう。
また、録画授業を視聴する形式では、その場で講師へ質問できない場合があります。質問機能やチャットなど、どのようなサポートが利用できるのか確認しておくことが大切です。
対面授業では直接やり取りする
対面授業では、同じ場所にいる講師から直接説明を受けます。
講師が子どものノートや問題を確認したり、表情などを見ながら声をかけたりすることもできます。
ただし、集団授業では複数の生徒が一緒に授業を受けるため、授業中に質問することが難しいと感じる場合もあります。
授業後の質問時間や個別のフォローなどがあるか確認しておくとよいでしょう。
学習環境にも違いがある
授業の内容だけでなく、どのような環境で勉強するのかも比較しておきたいポイントです。
オンライン学習では家庭で環境を整える
自宅でオンライン学習を行う場合は、家庭側で学習スペースを準備します。
パソコンやタブレットと教材を置ける場所を確保し、必要に応じて周囲の音やテレビなどが気になりにくい環境を整えましょう。
家族が同じ部屋で過ごす場合は、授業を受ける時間を共有しておく方法もあります。
対面授業では教室の環境を確認する
塾などの対面授業では、サービス側が用意した教室で学習します。
教室の広さや生徒数、座席の配置などは塾によって異なります。
周囲にほかの生徒がいる方が取り組みやすい場合もあれば、一人の方が集中しやすい場合もあります。可能であれば教室見学などを利用して、実際の環境を確認してみましょう。
スケジュールの違いも確認しよう
学校や習い事などと学習サービスを両立するためには、授業を受ける曜日や時間も重要です。
オンライン学習は利用方法によって時間の自由度が異なる
録画授業など、自分で視聴する時間を決められる形式では、家庭の予定に合わせて学習時間を設定できる場合があります。
一方、リアルタイム型のオンライン授業では、決められた時間に接続する必要があります。
「オンラインだからいつでも利用できる」と考えるのではなく、希望するサービスの授業時間や予約方法を確認しておきましょう。
対面授業は移動時間も考える
教室へ通う対面授業では、授業時間に加えて自宅や学校から教室までの移動時間も必要です。
授業が夕方以降になる場合は、帰宅時間や交通手段も確認しておきましょう。
保護者による送迎が必要な場合は、家庭の生活スケジュールに無理がないか考えることも大切です。
オンライン学習では通信環境や機器も確認する
オンライン学習を利用する場合は、授業内容だけでなく、必要な通信環境や機器についても確認が必要です。
利用できる端末を確認する
サービスによって、パソコンやタブレットなど利用できる端末が異なります。
スマートフォンから利用できる場合でも、画面の大きさによっては教材の文字や図が見えにくいことがあります。
家庭にある端末をそのまま利用できるのか、推奨されている機器があるのか確認しておきましょう。
インターネット環境を確認する
リアルタイムで映像や音声を送受信する授業では、通信状況によって映像が止まったり、音声が聞き取りにくくなったりする可能性があります。
サービス側が推奨する通信環境が案内されている場合は、利用前に確認しておきましょう。
また、通信トラブルで授業を続けられなかった場合に、振替などの対応があるか確認しておくこともポイントです。

費用は受講料以外も含めて比較しよう
オンライン学習と対面授業を料金面で比較するときは、表示されている受講料だけではなく、利用に必要な費用全体を確認しましょう。
オンライン学習で必要になる可能性がある費用
オンライン学習では、サービスの受講料に加えて、端末やカメラ、ヘッドセットなどの機器を準備する必要がある場合があります。
専用教材やシステムの利用に別途費用が設定されていることもあるため、申し込み前に確認しましょう。
対面授業で必要になる可能性がある費用
対面型の学習塾では、授業料のほかに教材費や施設に関する費用などが設定されている場合があります。
さらに、教室まで公共交通機関を利用する場合は交通費、保護者が送迎する場合は移動にかかる負担なども考えておく必要があります。
料金体系はサービスによって異なるため、実際に利用する条件でどのような費用が必要になるのか確認して比較しましょう。
オンライン学習を検討するときのポイント
オンライン学習は、自宅から利用できることや、サービスによってさまざまな授業形式が用意されていることが特徴です。
利用を検討するときは、子どもがオンラインで学習しやすいかだけでなく、家庭で必要な環境を準備できるかも確認しましょう。
自宅で学習する時間を作れるか確認する
オンライン学習では、自宅が学習場所になることがあります。
教室へ移動する必要がない一方で、自宅にはテレビやゲームなど、学習以外に気になるものがある場合もあります。
授業を受ける時間を決めたり、机の上を整理したりするなど、家庭で学習に取り組みやすい環境を作れるか考えてみましょう。
端末を使った学習に無理がないか確認する
オンライン学習では、画面上の教材を見たり、ビデオ通話で講師とやり取りしたりすることがあります。
子ども自身が必要な操作をできるか、長時間画面を見ながら学習することに負担を感じないかなども確認しておきたいポイントです。
年齢やサービスの仕組みによっては、利用開始時に保護者のサポートが必要になる場合もあります。
対面授業を検討するときのポイント
対面授業は、講師と同じ場所で授業を受けられることが特徴です。
学習塾などへ通う場合は、授業そのものだけでなく、通塾を含めた生活スケジュールも考える必要があります。
教室の雰囲気が子どもに合っているか確認する
対面授業では、教室の広さや生徒数、授業中の雰囲気などが学習環境の一部になります。
周囲に生徒がいる環境で取り組みやすい子どももいれば、人数が多いと集中しにくいと感じる子どももいるでしょう。
教室見学や体験授業が用意されている場合は、実際の環境を確認してみる方法があります。
継続して通えるスケジュールか確認する
教室へ通う場合は、授業時間だけではなく移動時間も必要です。
学校や部活動、習い事との予定を確認し、無理なく通える曜日や時間帯か考えてみましょう。
夜間に授業が終了する場合は、帰宅方法や保護者による送迎の必要性なども確認しておくことが大切です。
体験授業がある場合は実際に試してみよう

オンライン学習と対面授業の違いを確認しても、実際に子どもがどちらを利用しやすいかは、授業を受けてみないと分からないことがあります。
体験授業や無料体験などが用意されている場合は、利用を検討するための判断材料として活用できます。
授業の分かりやすさを確認する
体験後は、講師の説明を理解できたか、授業の進む速さはどうだったかなどを子どもに聞いてみましょう。
オンラインの場合は画面上の教材が見やすかったか、対面の場合は教室内で授業に集中できたかなど、それぞれの形式に合わせて確認します。
質問しやすかったか確認する
授業中に分からない問題があったとき、子どもが講師へ質問できたかも確認してみましょう。
オンラインでは画面越しでの会話、対面では教室内での会話となるため、子どもによって質問のしやすさの感じ方が異なることがあります。
質問できなかった場合は、授業後やチャットなど別の方法で質問できる仕組みがあるか確認しておくとよいでしょう。
オンラインと対面を組み合わせる方法もある
学習サービスによっては、オンラインと対面の両方を利用できる場合があります。
例えば、通常は教室で授業を受けながら、一部の教材をオンラインで利用するなど、サービスごとにさまざまな形式があります。
オンラインと対面のどちらか一方に最初から絞るのではなく、学習目的に合った利用方法が用意されているか確認するのもひとつの方法です。
オンライン学習と対面授業の違いを整理しよう
オンライン学習と対面授業では、授業を受ける場所だけでなく、講師とのコミュニケーション方法や学習環境、スケジュールなどにも違いがあります。
オンライン学習では自宅から利用できるサービスがあり、録画授業やリアルタイム授業など複数の形式があります。一方で、端末やインターネット環境を準備する必要があります。
対面授業では講師と同じ場所で授業を受けます。教室へ通う場合は学習する場所を自宅と分けられますが、移動時間や交通手段なども考える必要があります。
費用を比較するときも、受講料だけではなく、教材や機器、交通費などを含めて確認することが大切です。
子どもの学習スタイルと家庭の環境から検討しよう
オンライン学習と対面授業のどちらが利用しやすいかは、子どもの性格や学習方法、家庭の生活スタイルなどによって変わります。
自宅で学習しやすいか、画面越しでも質問できるか、教室まで無理なく通えるかなど、実際に利用する場面を想定して比較してみましょう。
また、同じオンライン学習や対面授業でも、サービスによって授業形式やサポート内容は異なります。
体験授業などを利用できる場合は、実際の授業環境や操作方法、講師とのコミュニケーションを確認し、子どもの感想も聞いてみることが大切です。
それぞれの特徴を理解したうえで、学習目的や家庭で重視したい条件に合った方法を検討してみましょう。

