資格の通信講座を選ぶ前に確認したいこと
資格取得を目指して勉強を始めるとき、学習方法のひとつとして通信講座を検討することがあります。
通信講座には、テキストを中心に学習するものや、スマートフォンやパソコンで講義動画を視聴するものなど、さまざまな形式があります。
講座によって教材、受講期間、サポート内容などが異なるため、料金だけを見て決めるのではなく、自分がどのように勉強したいのかを整理して比較することが大切です。
この記事では、資格の通信講座を検討している人に向けて、受講前に確認したいポイントを7つに分けて紹介します。
まずは通信講座を利用する目的を整理しよう
通信講座を探す前に、「なぜ講座を利用したいのか」を考えてみましょう。
独学で勉強する方法もあるなかで、通信講座にどのような役割を求めているのかによって、確認したいポイントが変わります。

学習する順番を分かりやすくしたい
資格試験の範囲が広い場合、「どこから勉強すればよいのか分からない」と感じることがあります。
通信講座によっては、教材を学習する順番やスケジュールの目安などが用意されています。
自分で学習計画を作ることに難しさを感じている場合は、どのようなカリキュラムになっているのか確認してみましょう。
講義を見ながら勉強したい
参考書を読むだけでは理解しにくい場合、講義形式で学習できることを重視する人もいるでしょう。
動画講義を提供している講座でも、1回あたりの動画時間や視聴できる端末、再生速度を変更できるかなど、利用方法には違いがあります。
自宅でまとめて視聴するのか、移動時間などにも利用したいのかを考えながら確認することがポイントです。
質問できる環境がほしい
独学では、分からない内容が出てきた場合に自分で調べる必要があります。
通信講座の中には、学習内容について質問できる仕組みが用意されているものもあります。
質問サポートを重視する場合は、質問できる回数や方法、対象となる内容などを受講前に確認しておきましょう。
ポイント1:教材の内容と学習形式を確認する
通信講座を比較するとき、最初に確認したいのが教材の内容です。
同じ資格を対象とした講座でも、紙のテキストを中心にしたものや、デジタル教材を中心にしたものなどがあります。
紙のテキストを使うか確認する
紙の教材は、直接書き込んだり、重要な部分へ印を付けたりしながら学習したい場合に検討できます。
一方で、教材の冊数が多い場合は、外出先へ持ち運ぶことが負担になることもあります。
紙のテキストを使いたい場合は、教材が受講料金に含まれているのか、別途購入する必要があるのかも確認しましょう。
デジタル教材を使えるか確認する
スマートフォンやタブレット、パソコンで利用できるデジタル教材を提供している講座もあります。
外出先でも学習したい場合は、対応している端末や利用方法を確認しておくとよいでしょう。
インターネット接続が必要なのか、教材を端末へ保存して利用できるのかなども、サービスによって異なる場合があります。
講義動画の内容を確認する
動画講義がある場合は、「動画がある」という点だけではなく、どのような形式で提供されているのか確認しましょう。
1本あたりの時間が短く区切られているものや、まとまった時間で講義を視聴するものなどがあります。
公開されているサンプル講義などがあれば、説明の進め方や画面の見やすさなどを確認する材料になります。
ポイント2:カリキュラムと学習期間を確認する
教材の内容とあわせて確認したいのが、講座のカリキュラムと学習期間です。
資格試験の日程が決まっている場合は、自分が受験したい時期までに学習を進められる内容になっているか確認しましょう。
どのような順番で学習するのか確認する
基礎的な内容から問題演習へ進む講座や、講義と問題演習を組み合わせながら進める講座など、カリキュラムの構成には違いがあります。
受講前にカリキュラムが公開されている場合は、どのような順番で学習するのか確認してみましょう。
受講できる期間を確認する
通信講座では、教材や動画などを利用できる期間が設定されている場合があります。
申し込んだ日から一定期間利用できるものや、対象となる試験日まで利用できるものなど、条件はサービスによって異なります。
仕事などで学習できない期間が発生する可能性も考え、いつまで教材や講義を利用できるのか確認しておきましょう。
自分の勉強時間で進められそうか考える
講座が提示している学習スケジュールがあっても、実際に確保できる勉強時間は人によって異なります。
平日に勉強できる時間や休日の予定などを考え、無理なく進められそうか確認してみましょう。
カリキュラムに合わせることだけを考えるのではなく、自分の生活に取り入れられるかという視点で比較することが大切です。
ポイント3:問題演習の内容を確認する
資格試験の勉強では、教材を読んだり講義を見たりするだけでなく、問題を解いて理解度を確認する場面があります。
通信講座を比較するときは、どのような問題演習が用意されているのかも確認しましょう。
教材と問題演習を組み合わせやすいか
講義で学習した範囲について、そのまま問題演習へ進める構成であれば、学習した内容を確認しやすい場合があります。
問題を間違えたときに、関連する講義や教材へ戻りやすいかも確認してみましょう。
解答・解説の内容も確認する
問題演習では、正解か不正解かだけでなく、なぜその答えになるのか確認することも大切です。
講座の見本などを確認できる場合は、問題だけではなく解答や解説の内容にも目を通してみましょう。
自分で復習するときに使いやすい構成になっているかを確認することがポイントです。
ポイント4:質問や学習サポートの内容を確認する
通信講座を利用する理由として、分からない内容を質問できる環境を重視する人もいるでしょう。
ただし、質問できる仕組みが用意されていても、利用方法や回数などは講座によって異なります。
質問できる方法を確認する
質問方法には、専用フォームやメールなどを利用する形式があります。
講座によって利用できる方法が異なるため、自分が使いやすい仕組みになっているか確認しましょう。
また、質問を送ってから回答までにどの程度の期間を想定しているのか案内されている場合は、その内容も確認しておくとよいでしょう。
質問できる回数や対象を確認する
受講期間中であれば何度でも質問できるものもあれば、質問回数が設定されているものもあります。
また、教材の内容に関する質問はできても、学習範囲外の内容については対象にならない場合があります。
質問サポートを重視している場合は、「質問できる」という表示だけで判断せず、具体的な利用条件まで確認しましょう。
添削などのサポートがあるか確認する
講座によっては、課題を提出して添削を受ける形式が用意されている場合があります。
添削の有無だけでなく、提出回数や提出方法、利用できる期間なども確認しておきましょう。
自分で問題集を進めるだけで十分なのか、学習した内容について確認してもらえる仕組みを利用したいのかを考えて比較することがポイントです。
ポイント5:受講料金と追加費用を確認する
通信講座を比較するときは、表示されている受講料金だけでなく、受講に必要な費用全体を確認しましょう。
教材やサービスによって、基本料金に含まれている内容が異なる場合があります。
受講料金に含まれる内容を確認する
テキスト、問題集、講義動画、質問サポートなど、どこまで受講料金に含まれているのか確認します。
同じ資格の講座を比較する場合でも、教材やサポートの内容が異なれば、料金だけで単純に比較することは難しくなります。
自分が利用したい教材やサポートが含まれているかを確認したうえで検討しましょう。
追加で必要になる費用がないか確認する
講座によっては、教材の送料やオプションサービスなどに別途費用が発生する場合があります。
また、資格試験そのものの受験料は、通信講座の受講料金とは別になっていることもあります。
申し込む前に、受講開始から受験までにどのような費用が必要になるのか整理しておきましょう。
キャンペーンだけで判断しない
期間限定の割引などが案内されている場合でも、価格だけを理由に急いで決めるのではなく、講座内容を確認することが大切です。
受講期間や教材、サポートなど、自分が重視している条件と合っているかを確認してから検討しましょう。
ポイント6:スマートフォンやパソコンで使いやすいか確認する
オンラインで学習する通信講座では、学習システムの使いやすさも確認しておきたいポイントです。
特に移動時間や休憩時間などを利用して勉強したい場合は、スマートフォンでどこまで学習できるのか確認してみましょう。
対応している端末を確認する
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットから利用できる講座もあります。
利用したい端末が決まっている場合は、対応するOSやブラウザなどの利用環境を確認しましょう。
古い端末などでは一部の機能を利用できない場合もあるため、講座側が案内している推奨環境を確認することが大切です。
動画の視聴方法を確認する
動画講義を利用する場合は、再生速度を変更できるか、途中から再開できるかなども確認してみましょう。
外出先で利用する場合は、動画を端末へ保存できるか、インターネット接続が必要なのかといった点も確認材料になります。
自宅中心で勉強する場合と、移動中にも学習する場合では、使いやすい機能が異なることがあります。
問題演習をオンラインで利用できるか確認する
スマートフォンなどから問題演習へ取り組める講座もあります。
短い時間を使って問題を解きたい場合は、1回あたりの問題数や途中保存の有無などを確認してみましょう。
学習履歴や正答状況などを確認できる機能がある場合は、復習するときの使い方もイメージしておくとよいでしょう。
ポイント7:受講期限や利用条件を確認する
通信講座を申し込む前に、教材やサービスをいつまで利用できるのか確認しておきましょう。
特にオンライン教材では、受講期間が終了すると動画や問題演習などを利用できなくなる場合があります。
教材を利用できる期限を確認する
受講開始から一定期間利用できるのか、対象となる試験日まで利用できるのかなど、期限の設定方法は講座によって異なります。
受験時期をまだ決めていない場合は、自分が予定している学習期間と利用期限が合っているか確認しましょう。
延長できるか確認する
仕事や家庭の事情などによって、予定していた期間内に学習を終えられないこともあります。
受講期間を延長できる制度がある場合は、利用条件や追加費用などを確認しておきましょう。
延長制度があることを前提に計画を立てるのではなく、基本の受講期間でどの程度学習できそうか考えることも大切です。
申込前に利用条件を確認する
通信講座を申し込む際は、申込方法や支払い方法だけでなく、受講に関する利用条件にも目を通しましょう。
申込後の変更やキャンセルなどについては、サービスごとに条件が異なる場合があります。
分からない点がある場合は、申し込む前に各講座が案内している情報を確認しておきましょう。
7つのポイントを自分の優先順位で比較しよう
ここまで紹介した7つのポイントをすべて同じ基準で比較する必要はありません。
例えば、独学で学習計画を立てられる人であれば、サポートよりも教材や問題演習を重視する場合があります。
一方で、初めて学ぶ分野であれば、講義の分かりやすさや質問できる環境を重視することも考えられます。
まずは「教材」「カリキュラム」「問題演習」「サポート」「料金」「学習環境」「利用条件」の中から、自分が特に確認したい項目を整理してみましょう。

複数の通信講座を比較してみよう
興味のある通信講座がいくつか見つかった場合は、それぞれの特徴を同じ項目で比較してみましょう。
料金だけを並べるのではなく、教材や学習期間、サポートなど、自分が重視する項目を整理すると違いを確認しやすくなります。
比較する項目を先に決める
候補となる講座を調べる前に、自分が確認したい項目を決めておく方法があります。
例えば、「教材の形式」「講義動画」「質問方法」「受講期間」「料金」などです。
同じ項目で複数の講座を確認することで、それぞれの違いを整理しやすくなります。
自分に必要な機能を整理する
機能やサポートが多ければ、自分に合うとは限りません。
例えば紙のテキストで勉強する予定であれば、スマートフォン向けの機能を最優先にする必要はない場合があります。
反対に移動中の学習を予定しているのであれば、スマートフォンから動画や問題演習を利用できるかが重要になることもあります。
実際の学習方法をイメージしながら、必要な機能と、利用する機会が少なそうな機能を分けてみましょう。
サンプル教材や体験できる内容を確認しよう
通信講座によっては、申込前に教材の一部や講義動画などを確認できる場合があります。
利用できるものがあれば、講座の説明だけでは分かりにくい部分を確認する材料として活用しましょう。
テキストの見やすさを確認する
サンプル教材を確認できる場合は、情報量だけでなく、自分が読み進めやすい構成になっているか見てみましょう。
文字の大きさ、図や表の使い方、重要な部分の示し方なども教材によって異なります。
長期間使用する可能性があるため、実際に学習するときのことを考えながら確認することが大切です。
講義の進め方を確認する
講義動画のサンプルなどが用意されている場合は、説明の速さや進め方、画面の見やすさなどを確認してみましょう。
短い動画だけで講座全体を判断することは難しいものの、自分が視聴しながら学習するイメージを持てるか確認する材料になります。
学習システムを試せる場合は操作してみる
無料体験などで学習システムを利用できる場合は、普段使用する予定の端末から操作してみましょう。
講義を探しやすいか、問題演習へ移動しやすいか、学習状況を確認しやすいかなどを見てみます。
機能の多さだけではなく、自分にとって操作しやすいかという視点で確認しましょう。
口コミや体験談は参考情報として確認しよう
通信講座について調べていると、受講者の口コミや体験談を目にすることがあります。
実際に利用した人の感想は参考になる場合がありますが、学習経験や生活環境、講座に求める内容は人によって異なります。
自分と同じ条件とは限らない
ある人にとって使いやすかった講座でも、別の人には学習方法が合わないことがあります。
例えば、講義動画を中心に学びたい人と、紙の教材を中心に学びたい人では、同じサービスでも感じ方が異なる場合があります。
口コミだけで講座を決めるのではなく、自分が重視する条件と照らし合わせて確認しましょう。
現在のサービス内容も確認する
過去の口コミや体験談では、現在とは教材や料金、サポート内容などが異なっている場合があります。
気になる情報を見つけた場合は、現在案内されている講座内容もあわせて確認することが大切です。
申し込み前にもう一度条件を確認しよう
受講したい講座が決まったら、申し込みを完了する前に重要な条件をもう一度確認しておきましょう。
受講内容と料金を確認する
申し込むコース名、受講料金、教材、サポートなどが、自分が検討していた内容と一致しているか確認します。
複数のコースが用意されている場合は、教材や利用できるサービスに違いがないかも確認しましょう。
受講期間と対象試験を確認する
資格試験向けの講座では、対象となる試験年度や試験日が設定されている場合があります。
自分が受験を予定している試験に対応した講座なのか確認してから申し込みましょう。
利用条件や申込条件を確認する
支払い方法、教材の発送時期、オンライン教材の利用開始時期なども確認しておきましょう。
変更やキャンセルなどに関する条件についても、申し込み前に案内されている内容を確認することが大切です。
受講を始めたら講座を使う予定を決めよう
通信講座へ申し込んだあとは、教材が届いたことや動画を視聴できるようになったことで満足せず、実際の生活へ学習を取り入れていきましょう。

最初に教材全体を確認する
教材が届いたら、すぐに最初のページから読み始める前に、どのような教材が用意されているのか確認してみましょう。
テキスト、問題集、動画、添削課題など、それぞれをどのタイミングで使うのか把握します。
講座側から学習の進め方が案内されている場合は、その内容も確認しておきましょう。
1週間の学習予定を作る
講座のカリキュラムを確認したうえで、自分の生活に合わせた学習予定を作ります。
例えば平日は講義動画を少しずつ視聴し、休日に問題演習へ取り組むなど、学習方法を分けることもできます。
講座が提示するスケジュールだけに合わせるのではなく、実際に確保できる時間を考えて調整しましょう。
利用できるサポートを把握しておく
質問や添削などのサポートが含まれている場合は、どのようなときに利用するのか確認しておきましょう。
分からない内容を長期間そのままにするのではなく、利用条件の範囲内でサポートを活用する方法があります。
受講開始後も学習方法を見直そう
通信講座を選んだあとも、最初に決めた方法をそのまま続ける必要はありません。
実際に勉強を始めると、想定していたより講義に時間がかかったり、問題演習に時間を使いたいと感じたりすることがあります。
進み具合を定期的に確認する
1週間や1か月など一定のタイミングで、予定していた内容と実際に進んだ内容を比較してみましょう。
予定より遅れている場合は、学習量や時間の使い方を調整します。
自分に合った使い方へ調整する
すべての教材や機能を同じように利用する必要はありません。
講義で理解できる部分は問題演習へ進み、理解しにくい部分はテキストへ戻るなど、学習状況に合わせて使い分ける方法があります。
講座を利用すること自体を目的にせず、資格試験に向けた学習を進めるための手段として活用しましょう。
自分の学習スタイルに合った通信講座を検討しよう
資格の通信講座を選ぶときは、料金や知名度だけではなく、自分がどのように勉強したいのかを整理することが大切です。
教材、カリキュラム、問題演習、サポート、料金、オンラインでの学習環境、受講期限などを確認し、自分が重視する項目から比較してみましょう。
サンプル教材や体験できる内容が用意されている場合は、実際の教材や操作方法を確認する材料として利用できます。
また、講座へ申し込んだあとは、教材やサポートを自分の生活に合わせて活用し、定期的に学習方法を見直すことも大切です。
複数の講座を比較しながら、自分の学習目的や生活スタイルに取り入れやすい通信講座を検討してみましょう。

